spi-kaの日記

生きてる毎日の心の内を。

つつまれる

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金木犀の香りがふわっと鼻をかすめた

 

思わず見上げたら

大好きな秋が隣にいた

 

もう 一年経つのね

 

上手くいかない事も

巡りめぐって足踏みをしてもどかしい毎日も

 

冷静に、

落ち着いて。

 

すぐにでも崩れてしまいそうな心を抑えて

いつも以上に〝丁寧〟を心がけた

 

こんなほんの小さな幸せが

固くなった心をほぐしてくれる

 

何だか涙が出そう。

 

目を閉じて

私だけのとっておきの〝幸せ〟を吸い込む

 

 

仕事の帰り道、

バス停にひとり お父さんが娘の帰りを待っていた

 

スーツを着て、重たいカバンを肩にさげて

 

バスから降りた娘を迎えて

ふたりで並んで歩いて帰る。

 

いい親子だな

 

ふとした瞬間

おとうさんの大きなカバンと女の子の小さなリュックをお互いに持ち合っていた

 

各々の 重たさや負担を

変わってあげられる優しい姿

 

ひとりで抱えていくしかない

重たくても下ろせない大事なものもある

 

「持って」  と、

相手に託す事も

 

「半分こ」 と、

分け合う事も

 

色んな方法があるけれど

 

その小さな体で負担を支える強さと優しさ

 

おとうさん、嬉しかっただろうな

 

自分の心と向き合う事すらできない自分が

人の心に触れられるなんて

到底難しい

 

心のゆとりがなくなりそうな今

自分を保つ事でいっぱいになる

 

好きなこと

小さくても 見つけられて

 

よかった