spi-kaの日記

生きてる毎日の心の内を。

気持ちを差し出す

帰るべき家の方向が異なる特別な金曜日 暗闇を切るように走るバスの行先がなんだか温かく感じた 何を食べてもおいしさが増す 隣に座って交わす会話 触れる手 骨張った肩に寄りかかる緊張感 溜息とは違う、 胸のドキドキを吐き出すように息を吐く 冷たい唇の…

育む心の栄養を

生きてるものに触れること。 人間だって 植物だって 一筋縄ではいかない 実際に手を介してみると 〝育む〟って、難しいこと。 患者さんが亡くなった。 土日を挟んでいたから お願いだから週明けの退院者の名に載っていませんように。 月曜の朝少しほっとした…

たった一人の私のかたち

雨の音を聞きながら 色ある植物に触れること 打たれ強くも大らかに ちょっと心に響くものがあった 豪華でなくても お金をかけなくても 何気ないおせんべいとかりんとうをつまみながらお茶をする おいしいご飯を 2人で並んで作っていくその時間 美味しくない…

初めての告白を

冷静で 大人なあなたが 滅多に緊張しない 落ち着く心の持ち主が 同じ ドキドキを感じてくれていた事に驚いて。 思ってもいなかった。 くれるコトバが嘘ではないと信じていたけれど プラスに働く何かを操作できる程器用ではないから。 自信がない どう動いた…

故郷

故郷がなくなった 帰る場所なんてない ずっと思ってた。 触れないようにしていた大事な場所のこと。 時間が経つにつれて、 自分の故郷だと言えるようになった ただ 地元の人やモノに触れることがどうしても怖くて 他の何かに極力触れたり 踏み入れたりしない…

ほんのちょっとの栄養

ささくれ立って 疲れてしまった気持ち 強いあなたの心にも お水をあげられるような、 そんな気持ちと言葉をかけられたらなと思う 考えれば考える程上手くいかないことは分かってる 先々の不安に、 すぐに 何かのきっかけで あなたの心が揺らんだり 離れてし…

手探りを

電話はまだ慣れない 家族に愛されている 仕事に励む その姿 あなたに何ができるのだろうと考える 重たくないかな 楽しいといいな 狭く深く。 だからこそ人と向き合う事が少し怖い 自分の為の喜びが相手にとっての喜びでありますように 正解のない 形のない …

ドライ

夢ではなかった。 覚えてると言っていたから 安心はしたけれど 欲張りな自分にちょっと嫌気がさした さっぱりしているから 甘さは相手次第だと言われると それはそうだと思う。 てことは、私次第でもあるという事 引き出し方も 自分の振る舞いも 全く分から…

気持ちをのせたコトバ

台所に並んで 食事の準備をする。 ご飯を食べて 洗い物をしながら会話をする。 ふとした何気ない瞬間に 〝関係〟 を問われた時に 不思議と心にストンときた 『この関係って 付き合ってるでいいんですよね?』 でもちゃんとしないとと。 関係を持たず 言葉を…

正体

電話が苦手になったのはいつからだろう 固定電話が当たり前の時代 携帯を持ち始めたら、声を通して会話をする機会が減った 相手のタイミング 自分のタイミング 表情がつみ取れないからこそ 空気を読みながらコミュニケーションを図る事がとても難しい とって…

心を汲み取る

『緊張してる?』 家へと向かう足取りは重くない。 大丈夫、上手に歩けてるはず。 そう思っていたら 自然と口数が少なくなっていた 待ち合わせ場所へ向かう時も 慣れてきたシルエットに近付く瞬間も ずっと胸の中がおさまらなくて。 平常心を保つ事に必死に…

シナモンの香り

〝約束〟をする前に 家に招くと必ず失敗する 信じるその先の意志の弱さを感じて 後悔の波にいつももまれていた。 次こそは。 その自分との約束を守れなかったのは 単純に言えば 『欲』 に負けたからかもしれない。 でも いつもと気持ちが違うことは確かで、…

香りの記憶

お天気を 無駄にはしたくなくて、 洗濯物の傍ら ベランダで本を読んだ 雨の日の独特のあの匂いが 土や岩や植物から発せられるように、 季節によって変わる お天気の日の特別な匂い 空っぽの心の中に不意に入り込んだ 何とも懐かしい匂いに思わず顔を上げてし…

誠実である事を

「疲れてるね」 よく言われるようになった。 自分に余裕がなくて、 偽る姿を隠せなくなってきた と言うより、諦めが態度に出てしまっているのかも 最低な仕事の仕方をしている。 どんどん自信がなくなって どんどん自分を嫌いになっていく 人に優しくする余…

心が揺らぐ瞬間が

人に興味を持つことや まして人を好きになることがうまく出来なくて 同じ失敗を繰り返す。 どうしてうまくいかないのだろう。 原因が自分の中にあって 人のせいにできる程の経験も自信もない 数倍も大人なあなたを 振り向かせる方法が全く分からなくて。 〝…

同志

こんなご時世だから 自粛のその先が全く見えなくて それでも毎日は過ぎていくし 仕事の辛さや疲れは変わらず重なっていく 電話が苦手で コトバと、特に気持ちを交わす手段としては できれば避けたいツール 相手の顔やニュアンスが摘み取りづらくて、少しの間…

灰色の中の 春の景色

少しの罪悪感 本当は出るべきでない 移動や場所を考えてくれた 作って だけでなくて 〝作りましょうか〟の一言が 今までにない経験に 驚いて 思った以上に嬉しかった 掴み所のない まだまだ謎のその人柄を もう少し知りたいな 経験はないけれど 自分にとって…

真面目がもたらす災いを

真面目だね 割と昔から言われてきた 年々その度合いが高くなっている気がしていたけれど。 ものは言いよう 口が上手な人は世渡り上手 伝えないといけないこと 報告しないといけないこと 言わなくていいこと その線引きができなくて。 した事が悪いことではな…

あなたの欲しいものは

机に伏して寝てしまったり 気力がなく いつもと違った寝方をすると よく父親が夢に出てくるようになった 「今 欲しいものは何?」 その問いの答えが上手く思い出せないけれど 〝もう少し健康に〟 〝元気なら〟 そんなニュアンスだった思う。 少なくとももっ…

延期

ちょっぴり勇気を出して 行こうと決めた 積極的ではないけれど、自分なりの一歩だと思ってた 世の中には不可抗力な事が多くて どうしようもない事もある 人の命には変えられないし 自分の身は自分で守らなければならない 楽しさに目を眩まして 浮き足立って…

あたたかい 夢の中で

お天気の日曜日 明るい日差しを感じながら うとうとしていたら夢を見た 懐かしい実家で 父親がいた 多分笑ってた 私の腕に 家族に向けたメッセージを書いて 書き終えたと思いきや 私を抱きしめた あぁ、お父さんだ 忘れる訳ないのに 思い出して 嬉しくて、懐…

栄養

胃の痛みで夜中に目が覚めた テレビの音がうるさく聞こえて カーテンの隙間からさす日の光を感じながら布団に潜り込んだ 人にもう少し興味を持つ一年に。 そんな事を言いながら 束の間の休日は誰にも会いたくないという本心が邪魔をする 夕方 母親がお米を届…

2020

2020年 4年前 初めての一人暮らし 初めての東京 早番出勤の準備をしながら見ていたテレビではリオオリンピックの様子が流れていた 孤独と不安に潰されそうなあの時期に 一人じゃない と そんな気持ちにさせてくれていたのは 早朝の時間には似つかわしくない…

溢れるマイナスな感情を

歩いても歩いても ゴールなんかないのは確かで 自分で区切りをつけることの難しさを感じている 社会人になって 何よりも一番苦しい事が 自分のゴールを決める事 諦めは簡単 投げ出す事も容易にできる。 ただ、納得のいくゴールは永遠にないのではないかと思…

最後の月

師走 なんて、嘘みたいで。 世間で言う年末は 実感なく過ぎていきそう 何のために 誰のために 訳の分からない毎日だけが通り過ぎていく 中身のない1日が無駄に感じてしまう 年々酷になる反面 内容の薄さにがっかりする。 何のキャリアもない 喋れば喋るほど…

口にしてはいけない事

嫌なことを後回しにしてしまう 困るのは自分 何かに急かされてイライラしたって 自業自得だから。 死にたい。 人に 死んでしまえ。なんて、絶対に言ってはいけないし、言いたくもない。 本当に死にたいわけでもないけど 最近よく心に浮かんでは口から溢れて…

秋を感じる時

映画をみて のんびりコーヒーを飲んで ふわふわと歩きながら帰った ベランダで夕日を眺め 風を感じながら本を読んだ 空の色も 独特の香ばしい香りも 少しずつ澄んで冷たくなる空気も もちろん、おいしい食べ物も。 秋が年々好きになる その理由をずっと考え…

目の前の涙の意味を

自分の口から出てくる言葉が本当の事なのか。 本当の気持ちなのか。 心の奥にある言葉がなかなか出てこなかった。 主任の涙が 何の意味を持つのか 分からなかった。

分からぬ自分

溶けそうな暑さに 負けそうで 訳の分からない毎日に そろそろ思考が止まりそう ニコニコして 出来るだけ声をはって。 新しく来てくれた人に ほんとうに 本当に感謝しなければ 思った以上に気を張れている自分に驚いてる。 思った以上に身体が動いている事に…

色のないこの先を

どこに向かうのか 足先があちらこちらに向けて 走り回っている。 仕事をする上で 頼りながら 相談しながらこなしていくには あまりにも困難な状況で。 すがりたくなる気持ちは甘えなのか。